眞田正適の心書

住職の心書894.起爆剤1

数々の過ちを犯した老人がお釈迦様の元にきて相談されました。

お釈迦様
「仮に象の引く500台の車いっぱいに積んだ薪を地面に降ろして、これを全部燃やすには、車何台分の火が必要か?」

老人
「車何台分の火ですって?いいえほんの少しの火だけで十分です」

お釈迦様
「そうだ。あなたの重ねた罪が車500台分あっても、懺悔すれば消えるのだ」(雑譬喩)

「ごめんなさい」の一言で今までギクシャクしていた関係を良くする事もできれば、今まで積み上げてきた関係を悪くする事もたった一言。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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