眞田正適の心書

住職の心書895.起爆剤 2

「小なりとも火を軽んずべからず」(雑阿含経)

最初は軽い気持ちであってもそれがどんどんと大きくなり、最後には手のつけられない大きな火になってしまう事があります。

ここで説く「火」とは、内側に抱く 貪(むさぼり)瞋(いかり)癡(おろかさ)の三毒でもあります。

逆に言えば「やる気」の火を起こせばたちまちに人を巻き込むぐらいの「炎」を起こす起爆剤にもなります。

どっちにしても「火」を軽んずべからず。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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