眞田正適の心書

住職の心書896.1250

昨日、弘法大師降誕1250年の法要に出仕させていただいた。

約20年振りに会う諸先輩方。
 
昔怖くて中々近付けなかった諸先輩方が優しく声をかけていただいたり、気遣っていただいたりして不思議な感覚だった。

「物に定まれる性無し、人何ぞ常に悪ならん」
(秘蔵宝鑰)

訳)物に決まった性質などはない。悪人もいつまでも悪人ではない。

この世に変わらないものはないという「諸行無常」というように昔怖いと感じていた諸先輩方も縁によって変わっていく。

変わらなかったのは私の止まった過去の思い込みだった。

言いづらかった事も今伝えてみると案外伝わったりもしますよ。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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