眞田正適の心書

住職の心書677.汚れた水

嘘をついては、人を騙しては楽しんでいる弟子がおられました。
このまま放置する事できないと思われたお釈迦様はたらいの水で足を洗い終えた後、この弟子に対し「お前はこの水飲めるか?」とタライを指差し尋ねられました。

弟子は「飲めません。汚れてますから。」

お釈迦様は弟子の言葉に対して
「本来水は美しい。しかし今のお前は汚れた水のようなものだ。お前は真面目に修行もせず、嘘をついては人を騙して約束を守らない。その結果として誰にも愛されず見向きもされなくなるのはお前自身だぞ。」

その言葉にハッと気付かさせ、それから心を入れ替え真面目に仏道修行に取り組み、人から信頼・愛される仏弟子となったと言われております。

嘘に限らず、悪口や相手の好意を踏みつける行為は周り巡って自分の人生を汚してしまう。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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